※BVEで運転する場合にのみ、参考にしてください。独自研究のため実際の運転取り扱いとは異なります。
2025年5月内容更新
乗務位置に到着したら前方の信号現示を確認し、指差確認喚呼します。
列車標識と運行標識(標識灯と行き先と種別)に正しいか確認します。その後入室し、乗務員室内にある備品が備わっているか確認したり、各配電盤が定位置にあるか(電源ON)を確認します。
前後切換スイッチが折返し時では「後」になっているので、それを「前」に切換えます。
切換るとATSの電源が入ります。プーとブザーが鳴るので、ATSリセットボタンを押してブザー鳴動を止めます。
B1 100
B2 150
B3 200
B4 250
B5 300
B6 350
非常 400
始発駅ではブレーキノッチに定められたBC圧力が正常にかかっているか確認するために、制動試験を行います。
応荷重装置によって圧力は変動しますが圧力の目安は左表のとおりです。操作順序を説明します。
レバースハンドルを前位置にします(ツーハンドル車は必要なし)
一度ブレーキを全部緩めます(Nの位置に持っていく)
常用最大まで投入します(ワンハン車はB6、ツーハン車は90°)
ブレーキを緩めて緩解するか確認します。その際に左図の圧力になるか確認します。ツーハンドル車は10°ずつ目安に徐々に緩めていき、圧力が緩解するか確認します。
ブレーキユルメ位置まで到達したら、非常ブレーキ位置まで動かし、非常制動が動作する確認します。
補償ブレーキ表示灯が点灯するかを確認します。
点灯を確認したら非常ブレーキ投入し試験完了です。
ワンハン車の操作例:非常→N→B6→B5→B4→B3→B2→B1→N→非常→N→B3→非常
ツーハン車の操作例:非常→全ユルメ→80°→70°→60°→50°→40°→30°→→全ユルメ→非常→全ユルメ→50°→非常
豆知識 補償ブレーキとは?
補償ブレーキとは、ブレーキをかけても定められたbc圧力にならない場合に、自動的に直通予備ブレーキを動作させるバックアップ機構のことです。補償ブレーキ表示灯が点灯している間で、bc圧力が所定の圧力に達していない場合に警報を発し、直通予備ブレーキ動作させます。動作したら常用最大相当のbc圧力まで上昇します。
列車を発車させる前は以下の点を確認してからブレーキを緩解し、力行ノッチを投入しましょう。
ドアが閉まっているかどうか(戸閉点灯)
車掌から合図が送られているか(車内電鈴2点)
前方の信号機が停止以外を現示しているかどうか
前方に支障物はないか
駅を発車する時は、衝動緩和のため1ノッチに投入します(一気に2ノッチ以上にしない)
3秒程度1ノッチを保って、所定のステップまで動かします。
前方に転轍器(分岐器)などがあって、速度制限がかかるのがあらかじめわかっている場合は2ノッチ、3ノッチへと進めましょう。最高速度まで一気に加速したい場合は5ノッチに投入しましょう。
1ノッチ
起動時、小移動時に使用。
2ノッチ
副本線からの出発時に主に使用します。
雨天の空転防止、抵抗制御による衝動を緩和したい場合にも使用。
抵抗制御車では直列最終段まで進段します。
3ノッチ
雨天の空転防止、抵抗制御による衝動を緩和したい場合にも使用。
5ノッチで加速すると速度が出すぎる場合(朝ラッシュで前が詰まる)時にも使用します。抵抗制御車では並列最終段まで進段します。
4ノッチ・5ノッチ
通常加速に使用します。高速域まで加速します。
2ノッチと3ノッチは低加速で、加速度2.0km/h/s程になります。4ノッチと5ノッチは加速度2.6km/h/sになります。
8000系以降のVVVF車においては、約50キロ以上で走行中に1ノッチまたは2ノッチに投入すると定速制御が動作します。勾配に関係なく速度を一定に保ちます。
また神宝線の車両は4ノッチと5ノッチの加速力は全速度域で同じです。京都線の車両は4ノッチと5ノッチで加速力が異なる場合があります。
加速をすると当然惰行をしないといけません。分岐器速度制限などが無い場合は赤丸で囲ったスタフにかかれている速度以下で運転をしてください。
ツーハンドル車両の最高速度は110キロです
ワンハンドル車両の最高速度は115キロです
最高速度以上出すとATSブレーキが動作しますので、最高速度を超えないように運転してください
進行(Y現示)スタフの最高速度以下で運転
減速(YG現示)ATS表示器70キロ
注意(Y現示)ATS表示器50キロ
警戒(YY現示)ATS表示器30キロ
停止(R現示)ATS表示器Nもしくは20
進行現示以外はATS表示器の速度より5キロ以下の速度で運転してください。
※阪急ATS表示器については、阪急路線データの中に同梱されているテキストをお読みください。
ブレーキは停車している状態から動き出すのとは違い、乗ってる側としては揺れに対する備えがしにくいため、慎重に操作しましょう。ブレーキを動かす時はブレーキノッチをコンマ5秒刻みで動かすなどを研究してみましょう。
阪急では見たところ一段制動階段緩めをしているようです。
ワンハンドル車ではブレーキ4ノッチまで投入し下げていきます。車両が停止する寸前にはブレーキを寛解し、残圧停車を行います。ツーハンドル車は70°まで一気に投入しユルメていくようです。
速度(km/h) 停車にかかる距離(m)
10 5
20 20
30 45
40 80
50 125
60 180
70 245
80 320
90 405
100 500
110 605
115 660
制動距離の計算式に
v^2/20という計算式があります。
これはワンハンドル車両ブレーキ4ノッチ相当の減速度で制動をかけた際に何メートルで停車できるかの目安距離になります。左表を参考に制動開始すると上手に停車目標に止まれると思います
ただし、この距離のところで一気にブレーキ4ノッチ投入すればよいかと言われるとそういうわけではなく、乱暴な操作はお客様が車内で転倒されるリスクもあり、慎重に制動開始する必要があります。
また、実際ブレーキ4ノッチの減速度に立ち上がるまで遅れもありますし、空走距離もあるので、少し手前から制動開始するなど、乗り心地と停車目標に合わせた制動操作ができるように研究してみましょう。
ちなみに目安として
○P標識という高速パターンが動作する標識があるのですが、その前後に、数字の上下に赤い線が入った停車目標までの距離標識が立っています。そこを通過する時にブレーキ4ステップに投入されているようにブレーキをかけると上手に停車できます(速度による)
停車駅手前にある○Pの標識を通過すると、高速パターンが動作します。高速パターンとは列車がオーバーランしないように停止させる距離に対してオーバースピードの時に、自動的に非常ブレーキを動作させる機構です。
駅に停止したらワンハンドル車では非常位置までマスコンハンドルを動かします。
ツーハンドル車ではブレーキを動かし弁圧力300kpa程度まで掛かるようにします。マスコンのレバースハンドルを切にします。
その後場内信号機のある駅では着時刻を確認します。
駅出発に向けてMC協力を行いましょう。MC協力とは運転士が落とし窓から顔を出して車掌と協力して旅客の乗降を監視します。扉が閉まった瞬間に戸閉点灯するかもよく見ておくとよいでしょう。もし戸閉がすぐ点灯しなかったらお客様を挟んでいる恐れがあるためベルを送ります(乱点)
そしてまた発車~加速に戻る
※この文章における駅とはプラットホームのある場所を駅と解釈しています
停車中
時機表示器がある場合、◎になれば「時機」よし
駅を発車するとき
ドアが閉まり戸閉灯点灯を確認し合図(ベル2点)確認後、「合図良し」
その後前方の信号機を確認
その信号機を指差する
信号機が出発信号機なら「出発◯◯」
閉塞信号機なら「◯◯」
◯◯は信号機の現示によって言葉を変えます
進行信号(青)「進行」
減速信号(青黄)「減速」
注意信号(黄)「注意」
警戒信号(黄黄)「警戒」
停止信号(赤)「停止」
※ただし赤信号の場合はそもそもドアを閉めて発車はできません
出発後に出発信号機がある駅では出発時刻を確認し、列車遅早を把握する
標識確認
制限速度標識の約100m手前で「制限 ☆☆」
徐行予告標識がある場合は約100m手前で「前方 徐行 ☆☆」
徐行標識がある場合は約100m手前で「徐行 ☆☆」
制限解除標識があった場合はは解除標識を通過したときに「解除」
※☆☆は制限速度
信号機確認
「◯◯」のみ
発声する位置は信号機の横を通過したとき
また前方信号機の信号現示が変化した場合も喚呼する
指差はしない
信号機が出発信号機で番号が振られている場合「第◯出発 ◯◯」
進路予告機がある場合は、「予告 ◯号線」※◯号線は列車が通る号線(号線は覚えよう)
場内信号機確認
「場内◯◯」
場内信号機に番号がある場合は「第◯場内 ◯◯」
進路表示機がある場合は、「◯号線」
通過駅接近
駅一番近くにある閉塞信号機または場内信号機を確認した際に「○○ △△通過」※○○=種別・△△=駅名
その際に指でスタフをなぞったり、あるいは2回喚呼したりする
停車駅接近
駅の一番近くにある閉塞信号機または場内信号機を確認した際に「○○ △△停車」※○○=種別・△△=駅名
おおよそ100m標を通過したぐらいで
編成表を指差する
「✕連、確認」※✕は両数
停車後
停車後に出発信号機がある駅では到着時刻を確認し、列車遅早を把握する
制動試験時の喚呼
マスコンを動かして圧力が静止したら喚呼する(指差はしない)
非常→N 圧力よし
N→B6 圧力よし
B6→B1 よし
B1→N 圧力よし
N→非常 圧力よし、制動試験よし
N→B3 補償ブレーキよし
B3→非常 非常制動よし
始発駅での喚呼
列車前方の信号機を見て 信号よし
列車前面を見て 運行標識よし、列車標識よし
乗務員室に入室する
スタフ挿入
時計を置いたことを確認して 時計よし
前後切替スイッチを「前」に切り替えて 前後スイッチ「前」よし
ATS電源が入ったことを確認して ATS電源よし
蓄電池表示灯点灯を確認して 蓄電池よし
ブレーキ電源表示灯点灯していることを確認して ブレーキ電源よし
時計を置いたことを確認して 時計よし
マスコンキーを挿入したとこを確認して マスコン解錠よし
レバースハンドルを「F」 レバー「前」よし