ハンドルネーム:J9
性別:男
住んでる所:大阪
年齢:20代
職業:鉄道関係
はじめまして。当ページをご覧いただきありがとうございます。J9と申します。
私は2000年代に兵庫県で生まれました。小学生の頃は少年野球に打ち込んでいましたが、あるとき突然興味を失い、練習にも行かなくなりました。そんな中、なぜか急に「電車って面白そうだな」と思うようになったのが、鉄道趣味のきっかけです。
当時、最寄り駅は阪急電鉄の西宮北口駅。そこから阪急電車に乗って、乗り鉄を始めました。前面展望が好きで、色々電車に乗ってみたいと思い大回り乗車をし、鉄道趣味を楽しんでいました。また機械や運転にも関心があったため、「いつか自分でも電車を運転してみたい」と思うようになりました。
BVEと出会ったのは小4のときでした。もともと無料のオンラインFPSゲームなどでパソコンに慣れていたので、シミュレーションゲームにも抵抗はありませんでした。阪急電車に乗っているうちに、「阪急電車版の電車でGO!があればいいのに」と思い、検索してみたところ、L53氏がBVE2向けに阪急電車のデータを公開しているのを発見しました。
当時の自宅のPCはWindows XPで、さっそくBVE2をインストール。阪急電車を運転してみたところ、リアルな風景と再現度の高さにとても感動したのを覚えています。今でもそのときのワクワク感は忘れられません(画像はBVE5です)
中学生になると、自然と観察力も高まり、「この形式のこの音、ちょっと違うな」と細かい部分が気になるようになりました。
最初はYouTubeにアップされていた動画から警笛(ドルチェホーン)の音を切り出し、wavwファイルを差し替えるというシンプルな改造から始めました。BVE2ではwavファイル名が音の再生に直結していたため、改造も比較的簡単でした。
そのうち、自分で録音して音を差し替えるようになり、ついにはJR西日本の223系車両データをもとに、まったく別の形式に仕立て直すといった大胆な改造まで行うようになりました。今振り返ると、色々やりすぎたなと思うことが多々あります(すみません)
当時は会見用レコーダーを親に買ってもらって、自分で録音してみるということから始めました。使っていくにつれて会見用レコーダーと音楽用リニアPCMレコーダーとの音質の差にも気づくようになり、どんどん機材をアップデートしていったのが思い出です。
中2の頃には、Yahoo!ブログで音素材の公開もしていました。そんなある日、誰かに「205系1000番代の車両データを作ってほしい」と声をかけられました。
当時、特にやることもなかった私は「よし、やってみるか」と思い立ち、阪和線に乗って現地取材を実施しました。
当時BVE5は私にとって性能制作が難しかったため、BVE4で初めて車両データの制作に挑戦しました。当時から一眼レフは持っていたので、それで運転台パネルを撮影。上記の会見用レコーダーで音声を収録し、性能調査のため計器の挙動を初めて観察しました。
天王寺から和歌山の普通電車、乗り通すと2時間くらいかかりますがずっと立ちっぱなしで夢中で取材したのを今でも覚えています。ずっとかぶりついていると流石に目立ったのか乗り通した後、運転士さんに「お前すげえなあずっと乗ってたんかw」と言われたのを今でも覚えています。
データーを作る上で、BVE Wikiや直流用新型電車教本を読んで電車の制御器の挙動について勉強をしました。制作期間は1ヶ月くらいで、とりあえず初作品をYahooブログで公開することが出来ました。
今振り返るとすべてがメチャクチャなデーターであまりリアルで無かったと思いますが、なにはともあれ「完成させる」といった経験が大きな自信につながりました。
この経験が元で、「阪急電車の車両も自作できるかも」と思い、BVE5で阪急1000系を制作し公開。それを皮切りに、阪急7000系、京阪3000系、JR西日本321系など、さまざまな車両データを制作していくことになりました。
中学生の頃、Twitterを通じて「すずはる」さんという方と出会いました。当時、すずはるさんは私が制作した阪急1000系のデータを、Unicornさん作の阪急ATSプラグインに対応させるという改造をされており、偶然その投稿を見かけた私は「すごいデータですね!」とリプライを送りました。
それがきっかけで交流が始まり、すずはるさんがL53氏に「この車両データを公開できませんか?」と掛け合ってくださり、私の車両データをL53氏の路線の指定車両として使っていただけることになりました。この出来事を通じて、今に至るまで阪急電車を中心にBVE用の車両データ制作を続けています。
乗務員室には我々鉄道ファンは立ち入ることが出来ませんが、没入感を高めるため、実際の運転席に座った視点を考え、運転台パネルデーターを制作しています。具体的には前方を向いた視点と運転台を向いた視点を合成したり、ハンドルを消去したりなど多様な編集作業を行っています。
まず取材に赴き、運転台を撮影します。極力低ノイズでしかも明るく撮影し、運転台がハッキリ映るように撮影します。
この写真を元にして9000系の車両データーを制作しました。この画像はRawで撮影しましたので、bveの色味に合うようにあらかじめ調整してから編集作業に入ります。
車などでもそうですがメーターを見る場合、メーターは運転している人から見て正面に見えると思います。
つまり運転者に見やすいよう角度がついているということです。
画像一枚で表現しようと思うと、前方を向いた視点とメーターパネルを向いた視点を合成する必要があります。そのため正面から見た運転席の風景と下を見たとき(運転台が正面に見える)を合成し、bveのパネルデータとしています。また、車体は傾斜しておらず当然平面のため、それも考えてパネルを制作しています。
その他以下に述べる編集を行っています。
・ハンドル消去
・反射や汚れの除去
・窓ガラスを透過し、熱線や汚れなど半透明で見える画像を再現
・針消しなど運転機器を動作させるための画像編集
・編成ごとのバリエーション展開
これ以外にも色々やっています。以上の作業を行いパネルデーターが完成します。
bveはシュミレーションゲームの側面も含まれていると考えています。ですので消失点がきちっと定めて、そして速度感が得やすいよう身長の高めな運転士の視点を採用しています。少し高めにしてバラストや地面の流れを掴みやすく、停止位置に停めやすいように調整しています。また、後述するATSプラグインとのあわせ技でモニター装置を動作させたり、圧力計灯の点灯など、運転台の描画が変わる動作は、できる限り再現しております。
画像編集ソフトは、Gimpを用いて編集しています。
BVE Trainsimの運転体験を少しでもリアルに近づけたいという思いから、実際の車両で聞こえた音の再現に力を入れています。ブレーキを掛けたときの減速感や、加速時の力強さは、視覚や操作感覚だけでなく聴覚からも伝わると感じておりそのために音にもこだわっています。
また没入感を高めるため、乗務員室内で聞こえるスイッチの操作音やファンの音など、一般の人が普段耳にしないような音もできるだけ再現しています。完全に同じ音を録音することが難しい場面もありますが、音の雰囲気を壊さないように、似たような音を加工して再現しています。
bveで用いる音源の多くは実車から録音したものです。人の少ない冬季の早朝を狙い、事前に音の鳴るタイミングや場所を調査して収録に向かいます。遠方の場合は深夜に車を走らせて、現地の駐車場で仮眠を取りながら収録したこともあります。
右の動画は早朝に録音に出かけて収録した走行音の例です。限りなく人が居ない環境を狙い、また、音質良く取れるような場所を選んで収録しました。
録音が難しい機器の操作音については、正弦波やノイズを組み合わせて音を合成することもあります。遠くで鳴っている目立たない音については、シンセサイザーを使って再現するなど、なるべく音の空間を壊さないように工夫しています。
録音には以前はTASCAMのDR-05を使用していましたが、
より音質にこだわるためにAKG C451Bというマイクを使ったこともあります。基本的に乗客がいない時間帯を選び、雑音の混入を避けるようにしています。ただ、天候や突発的な車両の不具合(車輪のフラット音や連結器の軋みなど)で予定通りに録れないこともあり、現場では毎回予想外の対応が必要になります。
bveの標準機能でも、作り込めばしっかりリアルな音響は再現できます。しかし、bveのモーター音は、フェードイン・フェードアウト処理が行われていないため、ノッチオフしたときに音量が急に0になってしまいます。実際のモーター音は車内で残響して音が消えていきます。
本来保安装置を再現するためにATSプラグインというC++言語でプログラミングする機能がbveには備わっていますが、それを活用し独自に音声再生ソフトウェアを自作し、それでモーター音を鳴らすようにしています。このソフトウェアは「MotorMaster」といい弊サイトで公開しております。これを作成したことで、先に述べたフェードイン・フェードアウト処理を行うことはもちろん、作り込んでいくことでインバータ制御車独特のモーター音の鳴り方や地下空間の反響を再現することができました。
また最近はモーター音に飽き足らず「HornMaster」というプラグインを制作し、警笛の音源を自在に変更できるようにし、地下空間で警笛を再生した際に反響させたり、車両速度によって音源を変更し残響音を再現するなど工夫を行っています。
音声編集ソフトは以前SoundEngine Freeを使っていましたが、現在はAdobe Auditionを使用しています。
イコライザーによる周波数調整、フェードイン・フェードアウト、ノイズ除去など、必要な処理は一通り行っています。特に車体の共振や床下機器の音を分離するために細かな調整を重ねています。音源は可能な限り軽量化も意識しています。メモリ負荷を抑えるために再生頻度の低い音はサンプリングレートを下げたり、無音部分を含まないようにしたりといった工夫をしています。
BVEは他の電車運転ゲームと一番異なる点は、物理演算によって鉄道車両の動きをシュミレートしていることです。ですので、車両パラメータ、性能テーブルを正確に入力できれば、路線の線形が同じ限り実車と同じ運転操作を行うことが出来ます。私はこれを再現するために日々観察を行っていますし、主電動機特性曲線や電機メーカーで公開されているオシログラフを読み、性能を実車に近づけるよう調整を行っています。
ただいま執筆中…
パソコンは自作パソコンを使用しております。
2025年7月より
CPU:Core Ultra 265KF
GPU:RTX 5070 12GB
RAM:DDR5-6400 32GB
10000m描画でも阪急線全区間60FPSでます。bveではオーパースペックな性能です
2018年~2025年6月
CPU:Corei5 9400F
GPU:GeForce1050Ti
RAM:DDR4-2666
SSD:256GB
BVE阪急描画距離3200mで全区間60fps出ます。
昔acer V3-571-H58D/K というノートパソコンを使用しておりまして、Full-HD駆動にすると阪急線は25fpsくらいで動きます(描画800m)
制作に使用しているソフト
画像編集はGimp2.8、音声編集はSoundEngine Freeをメインに使ってデーターを制作しています。
ATSプラグインはVisualStudio2019を使って作成しています(昔はmingw・VisualStudio2015を使っていました)
機材
カメラ:NikonD7100 (旧機材NikonD3100)
レコーダーとマイク:Zoom H4n Pro + AKG C451B
旧機材 DR-05 内蔵マイク
レンズ:AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G
AI AF Nikkor 50mm f/1.8D
AF NIKKOR 80-200mm f2.8 ED
旧機材 AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR
旧機材 AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
ホームページを一新し、更新しやすい環境になったことから誰でもデーターが作れるようにと、チュートリアルの公開や支援ソフトの公開をしたいと思っています。
BVE車両データ制作をこれからも続けて行きたいと考えております。
データ制作には時間も費用もかかりますが、皆さんの声に支えられて制作を続けれております。もし応援したいなという方がいらっしゃいましたら、ご支援の程よろしくお願いします。
※あくまで任意で、強制するものではありません。
※ご支援いただきました金銭は取材の際の交通費などに当てさせていただきます。
※データリクエストをいただきましても必ずしも制作をお約束できるものではありませんのでご了承ください。